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okicole 離島 伊江島

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村長さんの島じまん:民泊と六次産業の成功が光る 村民が主役の村づくり―伊江村長 島袋秀幸氏(1) 

村長さんの島じまん:民泊と六次産業の成功が光る 村民が主役の村づくり―伊江村長 島袋秀幸氏(1) 

沖縄県北部 本部港からフェリーで30分に位置する伊江島は、伊江島タッチューの愛称で親しまれる城山のシルエットが印象的な、人口4,600人の島。農業と漁業を基盤に、近年では民泊による修学旅行をはじめとする観光も島民生活を支える柱となっている。六次産業化や観光業の新たな展開を見据えた島づくりを、島袋村長に伺った。

村長プロフィール 

昭和27年生まれ。琉球大学卒業後、25歳で村役場入りし、総務課長、副村長などを歴任。2017年4月、44年ぶりの村長選で2期目の当選を果たす。「一番の自慢は、やはりみなさんに親しまれている伊江島タッチューの島影と、てっぺんからの絶景です」。 

 

 



 

Part1 修学旅行民泊と伊江島ゆり祭りで観光客を集める 

 

170家庭で50000人を受け入れる修学旅行民泊

伊江島では、平成15年から観光協会が主体となって民泊事業に取り組んできた。島袋村長は、「ヒューマンツーリズムの名の下に、全国に先駆けて民泊を推進してきました。今では、約170の家庭が民泊の受け入れをしています。島ならではの景観や風土、文化やのどかさを生かした独自の打ち出し方が功を奏し、ここまで発展してきたと自負しています」と胸をはる。 

島の入域観光客は、年間約13万人。このうち5万人が修学旅行民泊で、すでに平成30年度分まで満室だという。伊江村観光協会事務局長の松山正浩さんは、民泊がここまで広がった成功要因をこう話す。「各家庭が、民宿のような専業の宿泊業ではなく、あくまでも副業として受け入れるというかたちを保つことに気を使っています。農業や漁業など、修学旅行生にとって新鮮な家業体験は本業があってこそ。1人約6,500円で、おおよそ4~5名を一度に受け入れるので1泊で約30,000円近い収入になります。たとえば、これが5日続けば約150,000円。インパクトがある金額ですが、気持ちが商売に偏ってしまうと民泊の“味”が失われてしまいます」 。

もとは、高校がない島で、15歳になった子どもを高校進学のために送り出した家庭が寂しいから、同年代の修学旅行生を少しでも受け入れ、活気をもらおうという村民側のニーズがあった。「受け入れ家庭には、年に数回、研修をしています。衛生やアレルギー、ハラスメントについての情報提供とともに、子どもたちにフレッシュな顔をしてください、と伝えています」。 

こうした人情は、訪れる中高生にかけがえのないひとときを提供する。「伊江島滞在が終わってフェリーが出港するときに、船が見えなくなるまで手を振って見送りをするのですが、泣いてしまう子もいます。フェリーが村営なので、民泊の子たちを送り出すときは船舶部に連絡し、汽笛を鳴らす演出もしているんですよ。」 

 

PRポイントは「家業体験」「平和学習」「青い海青い空」 

伊江島観光協会では漁協に協力を仰ぎ、本物の海人と一緒に追い込み漁をするなど、長い年月をかけて培われ継承されてきた漁業文化を活用した体験学習を提供する体制づくりにも取り組んできた。長年の働きかけが身を結び、今では「い~しま海人遊学」としてプログラム化され、好評を得ている。  

「伊江島にはまた、沖縄戦の縮図とも言われる『6日戦争』の歴史があります。上陸から終結まで、たった6日間で村民1,500人、日本軍2,000人、米軍800人がなくなった激戦でした」。これは東洋一と言われた日本軍の飛行場があったためで、終戦後は基地建設のため米軍に占領された。生き残った島民は渡嘉敷島や慶留間島への移住を強制され、島に戻ることができたのは2年後のことだった。伊江島の民泊では、こうした歴史を、村づくりに取り組んだ先人への尊敬の念とともに昔話として耳にする機会もある。 

「観光協会では年に1,2回、県外に告知や営業活動に出かけます。その際のPR材料は『家業や漁業、民泊体験』『平和学習』『青い海・青い空』の3つです」と松山さん。 

「青い海・青い空」については、伊江ビーチにそってキャンプ場を完備した伊江村青少年旅行村を整備済み。1泊目は民泊、2泊目は海の目の前でバーベキューとキャンプをする修学旅行プログラムが人気という。 

 

役場主導で「伊江島ゆり祭り」と「伊江島一周マラソン」を開催

修学旅行民泊についで観光客を集めているのが、毎年4月~5月にかけて開催する「伊江島ゆり祭り」と「伊江島一周マラソン」だ。 

「伊江島の北海岸にあるリリーフィールド公園で、真っ白なテッポウユリをはじめ、世界のユリ90品種100万輪が咲き誇ります。基本的には商工会や民間の活力で推進するのが理想ですが、人口も小さいですし、行政が主導してイベントを企画して観光振興に取り組もうということで始まったものです。ゆり祭りは2017年で22回目、マラソンは25回目を迎え、この期間で3万人が島を訪れます」と島袋村長。 

ゆり祭り

修学旅行民泊で5万人、ゆり祭りとマラソンで3万人、個人旅行客が5万人。島袋村長は、これに選挙の公約でもあったスポーツコンベンション計画での集客を加え、入域観光客数年間15万人を目指している。 

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