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島酒泡盛ほろよい紀行:大手ならではのダイナミックさと、手作業による繊細さの融合―久米島の久米仙

島酒泡盛ほろよい紀行:大手ならではのダイナミックさと、手作業による繊細さの融合―久米島の久米仙

しょっちゅう訪れる、酒席で次のお酒を選ぶシーン。ビールの後、「今日はハイボールやレモンサワー以外のものを飲もうかな」と思っても、どれを選べばいいかわからず、結局ハイボールかレモンサワーを注文してしまうことはありませんか? 

沖縄の島々には、47もの泡盛酒造所があります。 

泡盛の味を覚えて「これとこれが好き」と贔屓の銘柄を頼んだり、「今日はこれ」と気分に合わせて選んだり、「これ美味しいよ」と人におすすめできたら、楽しい酒席がもっと楽しくなるかもしれません。 

そこでおきコレでは、ひとつひとつの酒造所に足を運んでみることにしました。 

教養が育つ工場見学と、無料の試飲。そして、行った人しか買えない限定銘柄が、もれなくついてくる泡盛探訪。 

今回ご紹介するのは、久米島の久米仙です。 

多い時で月に280トンの原料米を仕込む久米島の久米仙は、沖縄の全泡盛メーカーの中でも最大級の生産量を誇る大手です。大型トレーラーが、毎日那覇と久米島の工場を往復。資材を積んで那覇から久米島へ、商品を積んで久米島から那覇へ。 

つくる泡盛が、沖縄本島や県外にも広がっていくに合わせて、工場もどんどん大きくなってここまできました。 

「なぜこんなに大きくなれたのか、祖父は『わからない』と言っていましたが、昭和52年に泡盛鑑評会で金賞を受賞してから、という説もあります。規模を拡大しても、設備を作り込みすぎず、手作業の作業場も残しています」と話してくださったのは、取締役常務の島袋淳也さんだ。 

久米島の久米仙のある宇江城地域は、硬度100以下なら軟水、とされる基準で硬度70の柔らかな天然水が豊富に湧き出る山裾にあります。 

お米を炊く水、麹とともにもろみになる水、そして度数を調整するために混ぜる水も、すべてくみ上げた地下水を使用。水道法で定められている50以上の項目をすべてクリアした水なので、そのまま使っています。 

また、工場の中は温度や湿度の管理をせず、昔のまま、自然のままの環境を保っています。「工場を移したら、同じ味はできないと思います。蔵にいる酵母もいなくなってしまいますから」。 

 

お米を蒸すドラムが1機から10機に増えても、手作業を守っているのはもろみの撹拌作業です。「お酒づくりの、面白いところ。同じようにつくっているはずなのに、毎回もろみの色が全然違います。酵母菌は、麹の糖分を自分の栄養にするために代謝するときに発酵熱を出すんですけど、45度ぐらいまで上がると自分で出した熱でへたって死んじゃう。だから、手のかかる子どもを育てるように、目をかけて、手をかけていないといけないんです」。 

島袋さんが泡盛づくりの世界に入った時、「子育てするように、大事にお酒をつくりなさい」と教わったそう。その言葉を忠実に守っている島袋さん。「菌がうまいことお酒をつくってくれるような環境をつくっています。お酒づくりは、生きものを扱う仕事。菌がちゃんと働いてくれると、『今日もちゃんとうまくいった!』とうれしくなる。お酒づくりは、楽しいですよ」。 

酵母菌に勢いがあるのかないのか、麹が強いのか弱いのか、見落とすことがないように、手作業で撹拌。麹の状態がきちんと見られるように、また、台風の停電で冷却装置が動かなくなったときに応急処置がしやすいように、通常はタンク1本に4トンいれるもろみも、1トンずつ小分けにしています。熟練工でもある島袋さんは、「泡のかたちで温度がわかる」ほど麹菌に親身なのです。  

 

もろみのタンクがずらりと並び、その間に、足場が縦横に設置された作業場は、麹菌が立てる無数のプツプツプツ、という音で満ちています。久米島の久米仙では、基本、19日、冬は2日ほど長くかけてもろみを発酵させています。 

泡盛愛にあふれる島袋さんは、仕事が終わって家に帰ると、食事の前に一杯。「泡盛は、食前酒、食中酒、食後にも飲めるお酒です」と、黄金比の酒7水3で割って1日2合は飲むそうです。割る水によって味が変わるので、水道水ではなく、軟水の天然水で飲むのがオススメ。「久米島の久米仙の従業員は、みな泡盛を飲むために工場の水を持って帰ります」。 

また、炭酸水や柑橘系のもの、コーヒーで割っても美味しい、とのこと。「個人的には、泡盛をチーズと一緒にいただいています」と目から鱗の楽しみ方も。 

久米島の久米仙では、ラムネで有名な木村飲料とコラボレーションし、県内のファミリーマートで泡盛のコーラ割りとジンジャーエール割りを販売しています。 

現在、工場見学は受け付けていないのですが、敷地内の事務所のすぐ隣にて、島袋さんも登場するビデオで泡盛づくりを学ぶことができます。もちろん、試飲と購入ができるコーナーもあります。 

大手だけに、貯蔵してある古酒もたくさんあり、18年といった長期熟成の古酒を本数限定で発売することもあるというから、目が離せません。 

久米島に訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。 

 

株式会社 久米島の久米仙
本社・工場: 沖縄県島尻郡久米島町字宇江城2157
TEL: 098-985-2276 

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