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島酒泡盛ほろよい紀行:手の届かない熟成泡盛と、自分で育てる赤ちゃん泡盛―宮古島 多良川酒造

島酒泡盛ほろよい紀行:手の届かない熟成泡盛と、自分で育てる赤ちゃん泡盛―宮古島 多良川酒造

しょっちゅう訪れる、酒席で次のお酒を選ぶシーン。ビールの後、「今日はハイボールやレモンサワー以外のものを飲もうかな」と思っても、どれを選べばいいかわからず、結局ハイボールかレモンサワーを注文してしまうことはありませんか? 

沖縄の島々には、47もの泡盛酒造所があります。 

泡盛の味を覚えて「これとこれが好き」と贔屓の銘柄を頼んだり、「今日はこれ」と気分に合わせて選んだり、「これ美味しいよ」と人におすすめできたら、楽しい酒席がもっと楽しくなるかもしれません。 

そこでおきコレでは、ひとつひとつの酒造所に足を運んでみることにしました。 

教養が育つ工場見学や、無料の試飲。そして、行った人しか買えない限定銘柄と、楽しみの多い、泡盛探訪。 

今回ご紹介するのは、宮古島の多良川酒造です。

 

とにかく海がキレイな宮古島。 

 

知る限りの宮古島の方々が、揃いも揃って、人情味にあふれて熱いお人柄だからでしょうか。宮古島という島自体も、個性が濃くて、住む人の島への愛も深い、ような気がします。 

そんな宮古島で中心街から島の南側へと車を走らせること約30分。 

 

行けばすぐにわかる立派な泡盛工場が、多良川酒造です。 

最初から、なんだかやっぱり熱い。「島酒十徳道」 

 

製造工程などがわかりやすいビデオを見た後、ガイドさんが案内してくださいました。 

 

「泡盛は寝かせることであぶら臭さが抜けて美味しくなります」 

 

一般的に、3年以上、熟成させたものが古酒として販売されていますが、多良川は、古酒ではない一般酒でも1年以上熟成させているそう。 

 

水も自慢です。「宮古島はサンゴ礁が隆起してできた島だから、雨水が地層を通って地下水になるときに石灰石からミネラルを受け取ります」 

 

ひととおりお話をうかがったところで「そろそろ行きましょう」とガイドさん。あとをついていくと、「熟成」にこだわりを持つ多良川の真骨頂とも言える地下の「南蛮甕貯蔵庫」に行き着きました。 

選び抜かれた甕たち。数十年の長きにわたって慈しみ育てられてきた、古酒の宝庫です。 

 

岐阜県の多治見地方をはじめ、いろいろな焼き物の甕の中で、泡盛が呼吸をしています。 

一番長いものは50年を超えていて、味の研究用。もちろん、販売されることはありません。多良川さんに就職したら、ひょっとすると飲める、、、いや、舐められるかも。 


ビデオの中では、飲まれています。 

まさに秘蔵。でも、ごく稀に、特別な限定品にブレンドすることがあるそうです。 

超熟成泡盛の手の届かなさをかみしめつつ、一度建物を出て、次の目的地へ。 

 

原野に道一本ののどかな風景の中、3分ほどお散歩すると、なにやら冒険心をくすぐられる錠前付き扉が現れます。 

 

その昔、床下で泡盛を寝かせ熟成させていた先人の知恵に倣い、泡盛を熟成させるためだけに天然の洞窟を整備した「洞窟貯蔵庫うぷうす蔵」です。 

周囲は原野から原生林に変わり、ジャングルの中の古代遺跡のような風情。 

 

ガチャリと鍵を、ギギギと扉を開け、地下へつづく階段を下ります。 

 

そこには、先ほどの地下貯蔵庫よりさらに多くの泡盛がズラリ。 

 

3000本以上の泡盛が、オーナーに引き取られるのを待っています。壮観。 

「泡盛は、つくるものではなく育てるもの」という、多良川の思想が見事にかたちになっています。 

三升壺は5年貯蔵で48,000円。一升瓶は5年貯蔵で10,300円。消費税、保管満期後送料込みで、三升壺は最長12年まで延長できます。 

 

人生の佳き日の記念に。子どもの成長の目印に。1本1本が、誰かの人生に寄り添っていると思うと、感動もひとしお。 

時間をかけるほど、年をとるほど、旨味や甘みが増えて、まろやかに美味しくなる。多良川では、泡盛そのものだけでなく、積み重なる、待つ時間の楽しみも売っています。  

 

うぷうす蔵からの帰りしな、今まさに醸されているもろみも見学させていただきました。 

 

モーツァルトを聴きながら、熟成されている泡盛もいます。 

 

多良川酒造で醸造されている泡盛は20種類以上。特徴的な銘柄を、ガイドさんに尋ねてみました。 

 

初めに名前が挙がったのは、「無垢」。 

5年前に、向かいに建つ製糖工場で宮古島原生種の酵母菌が発見されました。さとうきびの搾りかすを発酵させている段階で見つかった「MY17酵母」。 

 

通常の酵母菌は「アワモリ101酵母」という名前で、35℃を超えると働かなくなりもろみが腐ってしまいます。ところが、「MY17酵母」は38℃まで腐らないので、高い温度で発酵させることができ、バニラの香りの主成分である「バニリン」という物質を多く含む泡盛ができあがります。 

さとうきびの搾りかすに住んでいた酵母菌が、おとなりの泡盛工場と運命の出会い。沖縄最大の物産展である「産業まつり」であっという間に売り切れる人気商品が誕生しました。 

 

また、「久遠」は10年古酒に新酒をブレンドしたもので、ブランデーのような味わい。これが、販売されている中での最年長泡盛です。 

この「久遠」のほかに、「蔵酒」「宮古島の酒」「多良川34度」が直売店限定商品。ここでしか買えません。 

 

お値段が張るものもありますが、試飲をすればお財布のひもも緩みます。 

 

宮古島まもる君ボトル。シュールでかわいい。 

 

2018年に創業70周年を迎える多良川酒造。盛大なイベントを計画しているとのこと。 

 

(注)これはは完全に妄想です。が、もしかしてもしかして、ふだんは南蛮甕貯蔵庫で眠っていて、絶対に手の届かない50年ものの熟成古酒に、手が届いてしまったりして!?!? 

 

文字はよく目にする「秘蔵」という言葉。意味するところをこの目で見てしまったからには、注目するしかなさそうです。  

 

■多良川酒造
〒906-0108  沖縄県宮古島市城辺砂川85 
Tel:0980-77-4108
受付時間:午前10時~午後4時
可能人数:1~40名様まで
※大人数の見学はご遠慮頂いております。何卒ご了承くださいませ。
所要時間:約45~60分(参加人数により時間に多少の変動がございます。)
駐車場:5台
内容:泡盛製造工程ビデオ鑑賞・洞窟貯蔵庫見学 

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