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島酒泡盛 ほろよい紀行:工場直売所、全20銘柄が一同に―石垣島 請福酒造

島酒泡盛 ほろよい紀行:工場直売所、全20銘柄が一同に―石垣島 請福酒造

しょっちゅう訪れる、酒席で次のお酒を選ぶシーン。ビールの後、「今日はハイボールやレモンサワー以外のものを飲もうかな」と思っても、どれを選べばいいかわからず、結局ハイボールかレモンサワーを注文してしまうことはありませんか?  

沖縄の島々には、47もの泡盛酒造所があります。 

泡盛の味を覚えて「これとこれが好き」と贔屓の銘柄を頼んだり、「今日はこれ」と気分に合わせて選んだり、「これ美味しいよ」と人におすすめできたら、楽しい酒席がもっと楽しくなるかもしれません。 

そこでおきコレでは、ひとつひとつの酒造所に足を運んでみることにしました。 

教養が育つ工場見学と、無料の試飲。そして、行った人しか買えない限定銘柄が、もれなくついてくる泡盛探訪。 

今回ご紹介するのは、石垣島の請福酒造(せいふくしゅぞう)です。 

八重山地方には、石垣島に6つ、波照間島に1つ、与那国島に3つ、合わせて10の酒造所があります。 

このうちのひとつ、請福酒造は、年間500~600トンを生産する大手です。 

「直火請福」をはじめ、さまざまな飲み口の銘柄を20種類以上つくっています。 

「(いろいろな銘柄を)つくりすぎだよ。こんなにつくってどうすんの。どれがどれだかわかんなくなっちゃうよ」と他人事のように笑っていらっしゃいました、こちらが、働き者の3代目社長 漢那憲隆さん。 

「泡盛はタイ米を黒麹菌で発酵させた蒸留酒」――それだけの予備知識で、根掘り葉掘り、直火請福の味について伺うと、「泡盛は沖縄のライフスタイルに合ったお酒なんだ」というお答え。 

いったい、どういうことでしょう? 

すると社長、「泡盛は、終電のない沖縄で、薄く割って、長い時間飲むお酒」とひとこと。時間を気にせず、ゆんたくするのにぴったりなのが泡盛、というわけです。これまで持っていた「とにかく強いお酒」というイメージと、だいぶ違います。 

「泡盛は薄く割って飲むお酒」。試飲コーナーにも氷が用意されています。 

社長は続けて、「だからうちでは、薄くしても、味が残るようにつくっています」とおっしゃいました。待っていました、味のお話。 

「コクを出すと、くさくなる。くさみをとると、水みたい。
そのバランスを、ブレンドで調整するのが巧みの技。
ウィスキーも焼酎も、蒸留酒とは、そういうものです」。  

その証拠が、温度が下がったときに現れる高級脂肪酸の結晶なのだそうです。 

暑い夏は溶けて透明になっているけれど、温度が下がる冬は白い糸状に凝固した旨味成分が目で見てわかるようになります。お正月早々、「不純物が混ざっている」とお客様からクレームが入り、説明に馳せ参じたこともあるというクセものを、濾過の工程で取り除かないことが美味しさの秘密。 

請福は、石垣島でいちばん飲まれているお酒です。地元で集める支持の裏には、クレームにも負けないこだわりがあるのですね。 

工場と事務所、売店が一体化。オープンで、社員の方に声をかけやすい雰囲気です 

工場と事務所、売店が一体化。オープンで、社員の方に声をかけやすい雰囲気です

味の秘密をうかがい知りましたところで、かねてから気になっていた疑問を解明するべく、工場へとご案内いただきました。 

直売所からドアをひとつ開けると、そこはもう工場。お米の甘みと、泡盛製造には欠かせない黒麹菌がまざりあった、馥郁(ふくいく)とした香気に包まれます。 

疑問とは、「直火請福」の「直火」の意味です。いつ、どんなふうに直火なのか。 

答えが、こちら。 

文字通り、直火でもろみから泡盛を蒸留する蒸留機が30台ずらり。漢那社長のお父様にあたります現会長、漢那憲仁さんが改良を重ねたというオリジナルの蒸留機なのだそう。 

お米を蒸し、黒麹菌をたて、水と酒母を混ぜて2~3週間、自然発酵させてようやくできた大切なもろみの入った大鍋に、直接火をあてるから直火。 

そうしてもろみを沸騰させた蒸気に、旨みや雑味など、多くの成分が含まれて出てくるのです。 

沸騰のさせ方で成分が変わるので、様子を見ながら調整します。焦げないように混ぜ続ける必要もあります。そのため、蒸留の工程に入ると、杜氏さんは5時間ほど、汗だくになって蒸留機にはりつくのだそう。 

「ボイラーで発生させた高圧蒸気を送り込むよりも手間がかかるけれども、直火でしか出せない味がある」。 

だから、直火にこだわる。そうと聞けば、その「味」を確かめずにはいられませんよね。 

直売所では、すべての銘柄が無料で試飲できます。 

昭和24年の創業以来、68年の長きにわたり繰り返し、繰り返しお酒をつくってきた工場では、たまに売り忘れていて古酒になったお酒が見つかるそうです。一般的には、3年以上熟成させた泡盛が「古酒」として販売されますが、かつては沖縄の各家庭に泡盛貯蔵用の甕(かめ)があり、「仕次ぎ」という方法で、代々古酒が育てられ、受け継がれていました。そうして数十年モノとなった古酒は、若い泡盛の野性味あふれるくさみや雑味がすべてまろやかな芳香にかわり、いつまでも舌の上に滲ませておきたいほど奥深く豊潤な、ひとしずくの宝物。 

戦火で大半の甕が失われ、戦後の混乱や生活の欧米化にともなって仕次ぎの文化が消えたあと。現代においては、数十年熟成させた古酒は、たまたまどこかの家庭や酒蔵に眠っていたものに巡り会わない限り、口に入ることはありません。 

そんな奇跡の一本が、ここにありました。1979年の、秘蔵古酒です。 

「請福酒造泡盛工場&直売所」は、石垣空港から車を走らせ、離島ターミナルや石垣市街へ向かう国道390号線沿い。塀に連なる黄色い「直火請福」ののぼりが目印です。 

工場見学ツアーは1日4回開催(11:30、13:30、15:00、16:30)。所要時間は15分ほどです。 

工場に足を運び、ご案内の方と色々お話をするうちに、奇跡の一本が目の前に現れる……かもしれません。 

 

■請福酒造 工場見学&蔵元直営売店
http://www.seifuku.co.jp/

住所:〒907-0243 沖縄県石垣市宮良959
電話番号:0120-14-3166
売店営業時間:9:30~17:00
定休日:土日祝
駐車場:5台

 

【NEWS】『請福 島とうがらし (コーレーグース)』 新発売!

請福酒造の代表銘柄泡盛 『直火請福』、特許取得製法の『請福 しまのす 黒麹純米酢』、沖縄県産の島唐辛子。原材料すべてが沖縄県産です。

黒麹純米酢は、泡盛の製造過程の副産物として誕生したもの。この純米酢をプラスすることで、まろやかでコクがあり、旨みたっぷりのコーレーグースになっています。

沖縄そばにはもちろん、ラーメンや味噌汁、お刺身、チャンプルー料理(炒め物)、煮物、肉料理や魚料理、ピザやパスタにそれぞれ2、3滴。ピリッとした辛みと、独特なうまみが楽しめます。

購入はこちらから:
https://item.rakuten.co.jp/seifuku-awamori/koregusu/

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