おきコレ沖縄に住む人のためのニュースアプリ

  • twitterへ
  • facebookへ
  • instagramへ

okicole 離島 多良間島

0

45

村長さんの島じまん vol.1:“日本で最も美しい村”の「ゆかり゚」村づくり – 多良間村長 伊良皆光夫氏(3)

村長さんの島じまん vol.1:“日本で最も美しい村”の「ゆかり゚」村づくり – 多良間村長 伊良皆光夫氏(3)

Part3  世界の海を知るダイバーを魅了した“最後の楽園” 

宮古島と石垣島の間に位置する多良間村は、多良間島と水納島の2島に約1200人が暮らす農業の村。最も高い八重山遠見台(ヤーマドゥーミ)で海抜32.8mという平坦な多良間島は、長い歴史を持つ「多良間黒糖」の産地だ。宮古空港から片道20分。1日2往復、50人乗りのプロペラ機が飛ぶ。 

空港から、見渡す限りのさとうきび畑を縫うように車を走らせること約10分。多良間村役場に、6月の選挙で2期目の当選を果たしたばかりの伊良皆光夫村長を訪ねた。本連載では全4回にわたり、多良間村における地域づくりの取り組みと成果をお伝えする。  

 

 「この島の海は、世界一」 

おくなわのFacebookページでひときわ目をひく、美しい海や珊瑚礁、湧き返る熱帯魚の写真。これらは、多良間で唯一のダイビングショップ「郷土マリンサービスJAWSⅡ」を営む柳岡秀二郎さんが投稿しているものだ。 


ダイビングショップにて。柳岡さんは27歳のとき多良間島に出会った 

伊良皆村長が「多良間島に来たら、ぜひ会いに行って欲しい人物」と推す柳岡さんは、世界中の海に潜った後、多良間の海に惚れ込んでこの地にダイビングショップを開いた。「この島の海は、世界一。お客様は上級者を中心に、多くがリピーターです」。たしかに、宮古空港から多良間空港に向かうプロペラ機やフェリーたらまゆうから見た海の色は、沖縄本島のリゾートエリアとも、メジャーなダイビングスポットである慶良間諸島ともちがう、特別な青だった。平坦で流れ込む川がない島だからだろうか。 


プロペラ機の窓から、透き通った真っ青な海が見える 

伊良皆村長は、「おくなわの取り組みも7年目となり、少しずつですが観光地としてPRしようという機運も高まり、発信の輪が広がっています。柳岡さんが美しい海の写真をたくさんアップしてくれているおかげで、多良間島のFacebookページがアクセス数で他の島を牽引する状況が生まれています」と胸をはる。飛行機やフェリーの利用状況から推察される観光客数は、取り組みを始める前の年間約6000人から、着実に増えているという。 

多良間を「最後の楽園」と呼ぶリピーターがいます 

「今まで農業の島としてやってきたことで、昔ながらの手つかずの海や星空が残っていることを、『最後の楽園』と評価してくださるリピーターも現れました。星空を求めて世界中を巡っていた方が、雑誌で見かけた多良間の星空を見て惚れてしまい、大きな天体望遠鏡を寄贈したいので場所をつくってくれないかとのお申し出をくださっています。島じゅうが星空観測スポットですが、私のおすすめは港です。波の影響を受けないなめらかな水面に星空が映って、上も下も星でいっぱいになります」。 

海や星空以外の観光資源に、Part1でも触れたパワースポットめぐりがある。「まずは塩川御嶽に向かう参道。650m続くフクギ並木です。また、マイドマイという人里離れたエリアは静かでお散歩にいいですよ。島で一番、格の高い運城(ウングスク)御嶽やトゥマリ御嶽などが集まるパワースポットで、空気がひんやりとして気持ちがいい。たいてい、トゥブリ(海に抜ける小道・島に40ヵ所以上ある)に向かう途中にあります」。朝日は三瀬公園、夕日はウプドゥマイ海岸や、石垣島がすぐそばに見えるタカシ浜がおすすめとのこと。どこも、Googleマップに載っていないし、検索してもほとんど出てこない。多良間には、島の土を踏んだ人だけが知る、小さな名所がたくさんある。 


塩川御嶽へと続くフクギの並木道
出典: 2泊3日、沖縄島旅。楽園・離島便

また、闘山羊の「ピンダアース大会」は2017年で14回目を迎えた。実行委員会会長である村長を筆頭に、観光協会長や山羊生産組合長、役場の総務財政課長や教育課長、土木建設課長、空港管理課長、産業経済課長、住民福祉課長が委員に名を連ね、島をあげて取り組む村の一大イベント。「たらまピンダをPRしブランド化を進める」と、村の覚悟が見てとれる。 


ピンダアース大会では、ヤギたちが角と角をぶつけあい激しく戦う
出典: 多良間島Facebookページ 

点と点をつないで、魅力に磨きをかける

朝日、海遊び、パワースポット、夕日に星空、季節のイベントなど、日帰りではとても味わい尽くせない魅力にあふれた多良間島観光だが、課題もある。「島の美味しいものとして、まずヤギ、それから、島で獲れた魚や海水でつくった豆腐があります。トゥヌラーという野草は、島の祭事スツウプナカで必ず食べる滋養にいいもの。これらを旅行に来た方が食べられる場所が、あまりないのです」。ヤギについては、「ペンションあだん」へ事前予約すればヤギ汁やヤギ刺しが食べられるが、いつ行っても食べられるわけではない。 


多良間の島豆腐、固くてしっかりとした食感
出典: 2泊3日、沖縄島旅。楽園・離島便  

「おとーり」と呼ばれる独特の酒宴もある。集まった人が車座になり、一升瓶に割った泡盛を「親」が全員に注ぎ、全員飲んだら次の親がまた全員に注ぐ。これを繰り返して、全員が飲み続けるのだ。親がまわってきたら口上を述べる決まりになっているので、集まったみんなで、みんなの話を聞く場でもある。現在のところ、民宿や食事処で偶発的に出合う体験だ。 

2017年度予算では、地元の食を味わえるレストランと土産物施設を整備し、6次産業化拠点として進化させる計画がある。多良間村特産品開発センターが中心となって開発した、村花「タラマバナ(紅花)」で染めた「たらま紅紬(商標登録済み)などを販売する。 


タラマバナは多良間村の村花。昔から染料や薬草として重宝された
出典: 2泊3日、沖縄島旅。楽園・離島便  

また、多良間─石垣の航路就航に向けて、取り組みが行われているという。多良間村は今、旅先としての魅力に磨きをかけている。 

コメント

コメントを残す

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

INSTAGRAMおきコレ公式 インスタグラム

    • DOWNLOADおきコレ公式 アプリ

      きょうの沖縄がまるっとわかる!沖縄の情報・ニュースアプリ
    • FACEBOOKおきコレ公式 フェイスブック

    • TWITTERおきコレ公式ツイッター

    © おきコレ All rights reserved.