初春の多良間島をゆく その4 ゆるり島旅・島時間

こんにちは~、おきコレ編集部です!
今回は『初春の多良間島をゆく』第4弾、最終回になります。(第3弾はこちら

卒業した中学生たちのメッセージに気を取られて、雨脚が忍び寄っていることに気づくのが遅れてしまいました。
気づけばザザーっと空は泣き出し、傘を持たない私は慌てふためき集落内に退却!
そして、

P1000635_R_R
たまたま目の前に現れた「レンタカー」の文字。
こちらペンションあだんでレンタカーを拝借し、自転車を置かせてもらったら一旦仕切り直し。
これで島をぐるりと時計回りに回っていきましょう!

P1000505_R_R
集落の外に出ると、標高の低い多良間島に広がるのは半ばキビ刈りの終わった畑と、青々と茂る緑。
一見するとこの風景は、地平線に広がる牧草地。まるで北海道にでも来たかのよう。

P1000503_R_R
牛舎を発見して近寄ってみると、牛が干草を食べるのを止めてジッとこちらを見つめてきました。
牛たちは簡単には目をそらさないので、そのままにらめっこ勝負に突入!

P1000489_R_R
奥では仔牛が母親のお腹をつき上げながらお乳をもらう姿が。
あの仔牛も、いずれはセリにかけられこの島から出ていくんでしょうか?

P1000509_R_R
黒い煙をもうもうと上げる一本の煙突。
そう、多良間島最大の施設といえば・・・?

P1000522_R_R
外周一周道路から海側に来てみると、「ミツジ トゥブリ」なる木の杭が。
多良間島には、外周道路から海に向かう未舗装路の小径が数多くあり、島の人たちはこれを「トゥブリ」という愛称で呼んでいます。
「お気に入りの『トゥブリ』を探すのが一つの楽しみ!」という多良間リピーターもおり、他の島にはない多良間ならではの楽しみの一つになっているようです。

P1000532_R_R
先ほど見えた黒煙の出ている煙突の下にあったのは、島の主産業を支える製糖工場。
ちょうど今は島のキビ刈りも終盤で、工場はフル稼働!敷地内にはキビの搾りかす、バガスが溢れ返っています。

P1000543_R_R
キビ刈りの時期は、同様にアーサのシーズン。
島の沿岸を埋め尽くす緑の絨毯に誘われ、島の人たちも海に向かっている様子。

P1000675_2_R
ところで、集落内で目に止まったのがこの案内標識。
空港や港に並んで『山羊舎』の文字が。山羊舎って島では重要な公共インフラなんでしょうか?

P1000569_R_R
これがその山羊舎。雌雄、品種、大小問わず多種多様な山羊が一つの舎に暮らしています。
写真では小さく見えますが、100頭以上はいるんじゃないかな?

P1000571_R_R
人懐こい茶色の毛並みをしたヤギ。
多少目が虚ろでも、こうして寄られてくるとやっぱりカワイイ!

P1000578_R_R
舎外にいるのは母親と、まだお母さんにべったりな子ども。

P1000583_R_R
あのヤギ・・・まるで草彅くんみたいは表情じゃないか・・・。
ヤギってたまに「人面山羊!」と言いたくなりそうなほど人間くさい表情しますよね。

P1000584_R_R
「アガリ゜タカアナトゥブリ」・・?
多良間独特の発音である「゜」のついた名前のトゥブリが。

P1000597_R_R
こちらは宮古市の森の入口兼「タカアナトゥブリ」。
宮古『島』市・・じゃなくて?ちょっと謎なネーミング。

P1000603_R_R
「タカアナトゥブリ」は、海に出る直前がまるで光と陰の小径。結構グっときちゃいました。

P1000599_R_R
おおっ!?
宮古市の森の奥には、自らの根で大岩に絡みつきその上に居を構えるガジュマルの姿が!
これは一見の価値あり!

P1000601_R_R
そのすぐ隣にも、これまた雄壮な姿を保つガジュマルが鎮座。
絶対これキジムナー棲んでますよね。

時はそろそろ腹の虫が鳴く頃合い。
ランチを求め、レンタカーを借りたペンションあだんに再度向かいましょう。
多良間で絶対に食べておきたいもの・・・それは!?

P1000636_R_R
そう、ヤギ汁!島最後の食事には、多良間ピンダをいただきましょう♪
こちらペンションあだんはランチに限りヤギ汁を提供しています(要予約)。
多良間に来たからには、ヤギを食べるしかないっ!

P1000641_R_R
・・あ、ヤギ特有の臭いが控えめで食べやすい!これはイケる!
実は私ヤギがかなり苦手なのでこの食事には緊張していたんですが、全くいらぬ心配でした。
肉はもちろん汁もしっかり胃におさめる結果になり大満足。ごちそうさまでした~。

P1000643_R_R
あぁ、美味しかった・・・あれだけヤギ見てカワイイとか言っておいて、なんですが。
ヤギ好きの気持ちが少し理解できた瞬間でした。

P1000692_R_R
多良間島巡りもいよいよ終盤。
最後は島で一番高い場所を目指して八重山遠見台までやってきました。

P1000696_R_R
なるほど、あそこから石垣島が見えるんだね!
よし、上ってみるか。

P1000697_R_R
・・って、何も見えん!
周囲は鬱蒼とした背の高い木々に覆われ、石垣島どころか島の様子すら見ることができません。
まぁ昔は木々がなくて見えたんだろうな、ってことで。。

P1000702_R_R
昔の遠見台の隣には、現代の遠見台が。
さっそくこれに上って島を見渡してみましょう!

P1000703_R_R
塔の下から上を見上げれば、そこにあるのは真っ白な螺旋状の階段。
なんだか島から一気に別の場所にやってきたかと思うほど雰囲気が変わりましたよ。
えっちらおっちら1分ほど階段を上りきれば・・・

P1000709_R_R
おぉ・・・これが多良間島の風景・・・。
集落の方向を向いているはずなんですが、集落内に木が多いせいかまるで人の住処が緑に沈んでいるかのよう。
それに、南大東島の時と同様に視線の先には地平線のようなものが・・ニセモノですけど。

P1010839_R
ちなみに天気がよければこんな感じ。
北側を向けば、海に平べったく水納島が広がっているのが見て取れますよ。
今回は、見えなかったけど。。

P1000714_R_R
塔の最上部には「文化之鐘」なるものが備え付けられています。
記念に一発つけば、「ンゴオォォ~~~~ン・・・」となんとも言えない音が脳天に響き渡ります。ぜひやって帰りましょう!

楽しい時間はあっという間、フライトまであと1時間足らず。
まだまだ見足りない場所もありますが、ぐっとこらえて空港に向かいましょう。

P1000741_R_R
お土産は空港が品揃えがいいですね。
今回は多良間のお菓子花ぱんびん、たらま花茶、そして島の一大産業である黒糖をチョイス。
花ぱんびんは甘みがほとんどない焼き菓子。素朴な味わいで、なぜか手が止まらなくなるのがおそろしい!
たらま花茶は、多良間特産の紅花をベースに多良間に生えている植物でつくられたお茶。自然の香りが強く、健康志向の人にウケそうな感じ。
黒糖はというと、

P1000751_R
写真では伝わりづらいんですが、第一印象は「青い!」でした。
なんだろう、この黒糖・・・普通黒糖って茶色のイメージなのに、完全にその概念からはみ出しています。
沖縄広しと言えど、こんな黒糖初めて見た!興味ある方はぜひ買ってみてくださいね。当然、味は保証しますよ!

P1000745_R_R
バイバイ多良間島、次回はぜひ好天で私を迎えてね!

というわけで、今回は春を迎えかけている多良間島の旅でした。
あまり機嫌のよろしくない天候に悩まされはしましたが、この島は沖縄の離島のよさをぎゅっと詰め込んだような島ですね。
観光客がほとんどいないおかげで常に島時間に包まれた集落、視界いっぱいに広がるキビ畑に牧草地、人々と共に暮らす動物たち・・・。そして晴れれば年中流星が見られる星空に、潜れば沖縄でも生え抜きの美しさを誇る多良間ブルー!
居酒屋で話をした移住者の女性が「こんなに贅沢な生活があるだろか!」と幸せいっぱいの口調でつぶやいていたのが忘れられません。

この島でしか感じられない、何もない贅沢とゆるりとした時間、そして人々の生活と自然を味わいに、もう一度訪れてみたい!
そう思わせてくれた、多良間島での時間でした。

レンタカーあだん
電話:0980-79-2088
営業時間:8時~18時
定休時:年末年始
料金:6時間2,500円、24時間3,000円(ガソリン代別)

ペンションあだん(ヤギ汁)
電話:0980-79-2088
営業時間:ランチのみ、電話で時間を伝える(要予約)
定休日:年末年始
住所:多良間村字塩川528

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

初春の多良間島をゆく その3 見どころたっぷりな集落散策へGO!

こんにちは~、おきコレ編集部です!
今回は『初春の多良間島をゆく』第3弾になります。(第2弾はこちら

ダイビングを終えてしばらく集落をぷらぷらしていると、あっという間に日が沈み島はとっぷり闇の中へ。

P1000395_R_R
島には大きな光源になるものがないので、天気がよければ満点の星空を拝むことができます。
「流星群なんか関係なくバンバン流れるよ!」とは、地元の方のお話。
う~~ん、次回は絶対に晴れた日に来るぞ!!

P1000402_R_R
柳岡さんに夕食の場所を伺ったところ、「BIG弁当」なる名前が出てきました。昔は純粋に弁当屋だったけど、今は居酒屋になっていて名前がそのまま残っているとのこと。
居酒屋なのに「弁当屋」とはこれいかに!?なんだか面白そうなので、今夜はここに足を運んでみましょうか。

P1000405_R_R
中に入ると目の前に飛び込んできたのはライブステージ。最近多良間では音楽イベントを開催するようになったそうですが、ここでも有志が生演奏を披露しているんでしょうね。

P1000403_R_R
一人飲みをしていると、近くにいた移住者の女性と話が盛り上がったので彼女の話を少し紹介したいと思います。お話する機会がありました。
多良間は一人あたりのお酒の消費量が全国一を自負していて、集まりでも家でも飲みまくり!彼女も今日すでにお祝いの席で飲んできたそうです。

P1000460_R_R
興味深かったのは、現物経済の名残なのか、島に8ある部落が各々キビ畑を所有しており、それが部落の収入になっているという事実!これは全て手作業らしく、部落ごとの動員があるんだそうですよ。
多良間・・・まさに古い沖縄の風習が残る土地!

P1000409_R_R
ところでお店のメニューですが、特に多良間らしいものはありません。
ただ、夜食事ができる3店舗のうちお酒も食べ物もこの「BIG」が種類が多いんだそうです。
あとはそうですね・・・間違いなく、値段の割に量が多いと思います。

食事の帰りに静かな集落を歩いていると、そこに響くのは今季最後かもしれない北風の音と、ヤギの「メメメメ~~~!!」という鳴き声のみ。
ヤギがあちこちにいるので、この集落には静寂というものはないかもしれませんね?

一夜明け、翌朝。

P1000394_R_R
宿が素泊まりなので、今回は前日に近所の商店で朝食を買っていました。
島の商店をいくつか回ってみると、置かれているパンは全て宮古島ローカルブランド。これも地産地消の精神ですね。
今回のチョイスは、宮古名物うずまきパンと宮古島産の牛乳。自転車で島内散策をするので、しっかりエネルギーを補給しておきましょう!
それでは、

P1000365_R_R
サビが全く浮いていない自転車を宿で拝借し、集落を回ってみましょう!

P1000425_R_R
思わず目をみはらずにはいられないネーミングの・・・理容室。
まんまじゃねーですかっ。

P1000427_R_R
集落の外れ近くは飼育舎があり、白ヤギ家族が草を喰んでいました。
どう見てもペットじゃなくて食用・・・なんですよね?

P1000429_R_R
ヤギって一見かわいいんだけど、近くで見ると目が虚ろで結構怖かったりする・・・。

P1000436_R_R
ずらりとシャコガイの並ぶ風景。
小さな島は海の恵みが豊富で、宿もそうでしたが大量の貝が家の中や沿道を華やかに演出してくれています。

P1000438_R_R
離島らしく古い石垣が残っている場所もありますが、集落全体ではコンクリート塀が圧倒的に多いようです。
石垣がなくなったのはハブ被害を防ぐためという自治体も多いのですが、多良間はハブのいない島。今のコンクリ塀がダメになったら趣ある石垣にしてみてはいかがでしょうか?

P1000444_R_R
集落の端にある、嶺間御嶽。この奥には3,500年前のものと言われる添道遺跡があります。
そんな昔からこの島には人が住んでいたんですね・・・てっきり琉球王朝時代前後に移住で開発された土地かと思ってました。

P1000442_R_R
そして徳間御嶽の鳥居と並んで立っているのが「おきなわの名木」に指定されている大アカギ!
樹齢200、300年という木はたまに見かけますが、なんとこのアカギの推定樹齢は500年以上!
確かに、この樹肌の年齢を重ねた感じ、老齢な雰囲気・・・一見の価値ありです!

P1000449_R_R
ところで私は集落内にあるという地下水源を見てみたいと思いウロウロ探し回るも、全くそれらしいものに巡り会えません。子どもたちに聞いてみても、「知らなーーーい!きゃは!」と手応えなし。これは自力で見つけるしかない!

P1000644_R_R
御嶽から遠くない場所にあるウプメーカ。「メーカ」は墓のことで、多良間を統一した土原豊見親(んたばる とぅゆみゃ)とその妻のお墓だそうです。

P1000647_R_R
ちょっと、失礼しますね・・・。

P1000649_R_R
あっ!なんだろ、沖縄の墓らしさを感じない!?いや、もしかしたら有力者の大きなお墓の内部はこうなってるのかも??

P1000651_R_R
ウプメーカのすぐ近く。一見なんの変哲もない草むらですが、

P1000653_R_R
ポカッと口を開いたような大地の裂け目が・・・。
ここがアマガーというかつて使用されていた自然の井戸。
ついに見つけたぞ、ここに入ってみたかった!

P1000656_R_R
最近は誰も入っていないのか、草が生い茂りクモの巣が張り巡らされており、なかなか簡単には進ませてくれません。
しかも左側見てください・・・まるで古いお墓か何かじゃないですか・・・ひ、ひえぇぇ~~・・・。

P1000664_R_R
入口から30m、ライトを持って進んだ先には確かに水がありました。
多良間は山がないので水源には乏しい土地でしょうし、かつてここは貴重な水場だったんでしょうね。

P1000669_R_R
ガジュマルが門番をする、非常に足を踏み入れづらい御嶽。ええ、先には進みませんでした。

P1000672_R_R
アーチのブーゲンビリアと、その下にたたずむシーサーの図。
ザ・沖縄ん集落の風景!

P1000465_R_R
ここは集落の端、多良間中学校の道向にある室内プール。村なのに室内プールがあるなんてすごいな!
それもそうなんですが、手前の青い塀に中学校卒業生のメッセージが書かれているんですが、これが面白いので少し紹介したいと思います。

P1000468_R_R
この壁に書くほどの心配事なんでしょうか。最近の子どもは大変ですね。

P1000469_R_R
私からも、あなたがポジティブに生きていくことを祈念したいと思います。

P1000475_R_R
「キングスの人と結婚してますか?」って、この子本島の高校に通ってたら絶対試合に通い詰めるんだろなぁ。
願いが叶うといいね♪

朝から我慢していたねずみ色の空が、ここにきてついに我慢も限界を迎えます。
次回、多良間島最終回!

お食事処 BIG
電話:0980-79-2118
営業時間:11時30分~14時(ランチタイム)
     19時~24時(居酒屋タイム)
定休日:日曜日のランチタイム
場所:多良間村字塩川527

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

初春の多良間島をゆく その2 魅惑の多良間ブルーに沈め

こんにちは~、おきコレ編集部です!
今回は『初春の多良間島をゆく』第2弾になります。(第1弾はこちら

多良間島は人口が約1,200人なので選ぶほどランチの場所はありません。
食事の後にはメインアクティビティが控えているので、今はあっさりいきたいかな?

P1000230_R_R
こちら、集落のほぼ中心地にある、そば処みどりや。
沖縄には少ない『旅館』との併設ですが、今回はこちらでそばをいただきましょう。

P1000231_R_R
メニューは3種類・・・しかし「みそ汁はないよ!」と言われたため、選択肢はそばか焼きそばの二つのみ。
ガイドマップには、こちらのそばは手打ちだと書かれていました。やはりここはそばいくしかない!

P1000233_R_R
普通もり・・・しかし男性でもお腹いっぱいになりそうなほどたっぷり量があります!
ダシはアッサリしていて妙なクセもなく、誰にも好まれそうな味。しっかり味付けされた三枚肉とのバランスがよく、とても美味しい!アッサリそば好きにはたまりません。

P1000265_R_R
再度宿に戻って小休憩し、午後のアクティビティである体験ダイビングに向かおうとしたところ・・・朝から怪しいと思い続けた空はついに泣き出し、強い風とともにとんでもない土砂降りに。
ちょうどこれから海に出ないといけないのに、なんてことしてくれるんだお天気ーー!!

P1000348_R_R
しかし怖気づいている場合ではありません。
今回は多良間島唯一のダイビングショップ、郷土マリンサービスJAWSⅡさんにお世話になります。

P1000349_R_R
まずはショップでオーナーの柳岡さんと作戦会議。
あれやこれやと悩んだ結果、風裏になる島の南側の海へ向かうことになりました。

P1000267_R_R
車で約10分、島の南側に係留しているJAWSⅡさんのプレジャーボートに乗り込んだら、

P1000279_R
柳岡さんが「沖縄の中でも抜群に美しい!」と絶賛する多良間ブルーを求めていざ出港!

IMG_1704_R_R
港を出て10分経たないうちにポイントに到着。
よっこらと器材を背負ってみたのですが、普段重い物を全く持たない私にはとてもツラい重量感・・・。
そしてダイビング自体も人生2度目で、初めての時は水中で身動きがとれず終始首根っこを掴まれて移動したという苦い思い出があります。こちらも不安がぬぐえません。

そんな思いを抱えつつ、意を決し多良間の海へ・・・!!!

IMG_1718_R_R
外は雨模様ながら、海中に沈めばそこは多良間島の海が放つ、神秘的なブルーの世界。
・・・これが、沖縄の海でもひときわ美しい多良間ブルー・・・。

P1000297_R_R
今回は首根っこを掴まれることはありませんが、重さをうまく調整できず気を抜くとすぐ全身がグラついたり、海底に体が沈んでしまいます。
確かに多良間ブルーに沈んでみたいとは思ってたけど、そういうことじゃないから。。

P1000294_R_R
柳岡さん、そんな私の姿を見かねたのか、

P1000295_R_R
ボードでアドバイスをいただきました。
なるほど・・・と思いつつ、元々バランス感覚が悪い人間には海中でもこの装備をコントロールするのはなかなか難しいものです。

P1000304_R_R
柳岡さんの説明と、指差す先には・・・

P1000306_R_R
本当にまるで花が咲き乱れているかのように、ソフトコーラルが水中でゆらゆらと揺れていました。
よくサンゴが多く集まっている場所を『お花畑』と呼ぶようですけど、なるほどこれは納得だ!

P1000307_R_R
岩場から長いロープのようなものが集中的に伸びているエリア。
この紐みたいなものも生きている・・・んだよね?

IMG_1715_R_R
入り組んだ地形から見上げた時の陰影の美しさは海中ならでは。
どこを切り取っても絵になるなぁ!!

IMG_1709_R_R
ダイビングをする人はだいたいサンゴ派、魚派、地形派にわかれますが、私は少ない白砂派。
純白の『水の砂漠』の美しさといったら・・・言葉にならないほど胸にきゅんと染みます。

・・ああぁっ!?

P1000309_R_R
バランスを崩してひっくり返る一面も。
あ、、あぶない・・。すかさず柳岡さんが手を差し伸べてくださり、事なきを得ました。

P1000311_R_R
今回の最大深度は、なんと-20m。
体験ダイビングって-5m前後のイメージなんですが、意外と潜っても大丈夫なもんなんですね!

P1000329_R_R
深い岩場へと差し込む光のなんと美しいことか。

IMG_1717_R_R
洞窟を通り抜けると、ダイビングもそろそろ終了間近。

P1000336_R_R
船が見えてきた頃、柳岡さんがバブルリングを作って見せてくれました。
私もたまに挑戦するんですが、キレイな円を作るのってとっても難しいんですよね!

P1000337_R_R
さすが海のプロ。
イルカのように美しいバブルリング!

名残惜しいけれど、海での楽しい時間はあっという間に終了。
後ろ髪ひかれつつ、重力の世界へ戻ることにしましょう。

P1000340_R_R
まだ海水温も低く、気温も20度ほどで強い風が吹き荒れるともう寒くてしょうがない。
柳岡さんの持ってきた温水をボートの上で無心に掛けるものの、全身の震えが止まらず声にもならない!
あぁ~~沖縄よ、早く暖かくなってくれないかなぁ・・・。

港に到着したら、再度JAWSⅡさんにお邪魔して柳岡さんにお話を伺いましょう。

P1000352_R_R
「僕がここでショップを始めたのは15年前。群馬からの移住だよ。
元々、兄も僕もダイビング業界にいたんだけど、どこか島らしい雰囲気のある島でショップをしたくて。石垣や宮古はもう飽和状態だったから、色々な島を見てここに決めたんだ。

QTSVaF3u_rnbFSk1491039362_1491039441
ここは決してアクセスがいい場所じゃないけど、その分海がとても綺麗なんだよ!
今日はベストな多良間ブルーを見せられなかったけど、晴れてればもう最高!!GWから11月までは休みがないほどお客さんが来るよ。

P1000456_R
島の話を少しすると、主産業はキビで、ほとんどの家がキビ畑を持ってる。あとは畜産とか葉たばこ・・・最近畜産は全国的に廃業が続いていることもあって仔牛の値段が高騰しててね。畜産やってる人は儲かってるだろなぁ!でも相手が生き物だから休みはないよね。大変だよ。

P1000450_R
島の人口は1,200人くらいで、島の子どもの数は激減してる。今年子どもが生まれるって話は一つしか聞いてないなぁ。
若い人が帰ってきても継続的に出来る仕事がないから・・・だから僕はショップを立ち上げて、年間通じて多良間の方を雇用してるんだよ。

P1000214_R
僕は村観光協会の副会長もやってるんだ。3年前に役場に観光振興課が出来てね。人口の減少を食い止めるためにも新しい産業を、そのためには観光は必要だから、これから頑張っていきたいと思ってるよ!」

P1000353_R_R
柳岡さんには1時間近くも今の島のこと、島の将来についてのお話を伺い、多良間への大きな愛を強く感じました。
『手遅れになる前に島の過疎化を食い止めたい!!』
おきコレ読者の皆さんも、多良間を訪れた際には多良間ブルーを堪能し、島への愛にあふれた柳岡さんにぜひ会いに行ってみてくださいね!

そば処 みどりや
電話:0980-79-2232
営業時間:11時~18時
定休日:不定休
住所:多良間村字塩川142

郷土マリンサービスJAWSⅡ
電話:0980-79-2452
定休日:要問い合わせ
住所:多良間村字塩川514-1

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

初春の多良間島をゆく その1 集落内は動物だらけ!?

こんにちは~、おきコレ編集部です!
例年より気温の低かった3月に別れを告げ、4月に入ってだいぶ暖かくなってきましたね。これからの沖縄は、GWに向かって初夏へまっしぐら!!・・・となってくれたらいいなぁと、寒さの苦手なおきコレ編集部は思うところです。
本格的な暖かさを目前にして、今回は多良間島に行ってきましたのでその様子をお伝えしようと思います。

P1000127_R_R
多良間島へは宮古空港から1日2便飛行機が飛んでいます。
フェリーもありますが、なんと日曜日がお休みという観光客にはちょっと使い勝手の悪いダイヤなので、ここは迷わず飛行機をセレクト。

P1000129_R_R
宮古島と多良間島を結ぶのはRAC便ですが、つい最近機材が新しくなったばかりでピッカピカ!
約40人乗りが50人乗りにスケールアップして、「希望の便が取れない!」なんてこともなさそうですね。

P1000135_R_R
飛行機に乗って高度900mまで上昇したと思ったら、あっという間に

P1000742_R_R
多良間空港に到着です。
フライトはたったの25分、それゆえ居眠りをする暇すら与えられません。

P1000142_R_R
島内でのアクティビティや宿を予約していれば迎えがありますが、日帰りの方のためには村が運営している空港と集落を行き来する小型バスがあるので安心。集落までは400円です。

P1000435_R_R
バスは離島らしくのんびり運行、およそ10分弱で集落に到着します。
離島の集落らしい低いコンクリート製の家々と、沿道を彩る緑がお出迎え。

P1000153_R_R
空港に置かれている島のパンフレットを頼りに集落を歩きながら宿を目指すのですが・・・他の離島と違った多良間島らしい風景をすぐに見つけることができました。

P1000179_R_R
じゃれ合いながら道を横切っていく白ネコと黒ネコ。

P1000176_R_R
お休み中の畑で、枯れ草に寝転がりうとうとと朝の穏やかな時間を過ごす三毛猫。

P1000204_R_R
コンクリート塀の上で緑と物陰に隠れながら、こちらを警戒する二毛猫。

P1000222_R_R
多良間村役場の石看板の下には茶トラ猫。

多良間の集落を歩くと、ここかしこで猫に出くわすのです。
那覇の街中の一部でも集中的に猫の多い地域はありますが、ここ多良間島は集落全体にまんべんなく猫がいます。
これは猫の島として売り出せるのでは!?と一瞬思ったものの、ここの猫たちは警戒心が強めのようであまり近づくことはできません。残念!

P1000424_R_R
でも、中にはこんなに人懐こいカワイイ猫も。すりよってくるだけじゃなく膝の上まで手をかけてくる姿がなんとも愛くるしい!!
猫ばかり見かけるけど、犬はいないのかな~~と思ってキョロキョロと集落内をうかがっていると、

P1000156_R_R
自らの掘った穴でくつろぐワンコを発見。
犬好きの私がもっと犬はいないものかと探し回ってみていると・・・

P1000189_R_R
遠くに何やら足の長い中型犬が2頭見えます。
飼い主と思しき女性が道路に出るなと声をあげたところ、ぴょんと跳んで敷地内に戻っていく犬たち。
その様子にフラフラと引き寄せられて向かった先には・・・

P1000195_R_R
ヤギだ!
さっきの2頭は犬じゃなくてヤギだったんだ!!
多良間はヤギで有名な島ですが、まさか囲いもせず紐にも繋がず集落内で放し飼いにしているなんて!!

P1000200_R
この家の庭には大小10頭を超えるヤギが飼われていて、子ヤギを中心にみなで楽しそうに遊び回っていました。
そしてこの家以外にも、猫ほどではありませんがヤギを見かけることがちらほら。
沖縄の離島はたくさんあれど、集落内でこんなにヤギ飼ってる島なんて、多良間島くらいかもしれないなぁ。

P1000207_R_R
たくさんのヤギたちを後にし、まるでジブリの世界を醸しているかのような車を越えて、

P1000159_R_R
本日のお宿、ゲストハウスはまさきに到着。
建物全体が白と水色のツートンカラーで統一されているので、近くまで来たら迷うことは絶対にありません。

P1000160_R_R
そしてこちらは鮮魚店も併設。
「みんな鮮魚店」ってかわいい名前だなぁと思ったんですが、考えたら多良間島のすぐ北に水納島があるので名前はそれ由来のようですね。

P1000737_R_R
タイミングがあえば、多良間近海で獲った魚を軒先で魚をおろす姿が見られるかも!?

P1000360_R_R
宿は一階のみ。建物内部は水色が廊下全体に反射して、まるで水中深くにたたずんでいるかのよう。
多良間の海を演出しているのかな?

P1000259_R_R
一人部屋はこじんまりしながらも明るく、清潔感にあふれとてもキレイ。壁にはテレビが掛けられています。
コインクーラーもあるので夏の暑い時期も安心ですね。
しかし何より、この部屋の設備で一番嬉しいと思ったのはこちら。

P1000261_R_R
なんと除湿機が備え付けられているところ!
お手軽な宿に泊まりたいけど湿気が苦手、というデリケートな人にはこれは嬉しい。快適な滞在ができそうです。

P1000364_R_R
水回りは、おトイレとシャワーが一体化した空間が一つと、

P1000363_R_R
シャワーだけが二つある空間が一つ。沖縄なのに水圧も高く、申し分なし!
アメニティはシャンプー、固形石鹸とバス&フェイスタオルが完備されています。

P1000361_R_R
洗濯機もあるから長めの滞在も安心。

それにしても驚くのが、こちらの宿はお手頃な宿にありがちな髪の毛やホコリがほとんど見られず、とても清潔感にあふれていることです。どれだけ驚いたかって、思わず目を見開いて水回りの足元のゴミを探してしまったほど。
こちらのお宿、名前はゲストハウスですけど、蓋を開けてみればとても清潔な民宿でした。

P1000258_R_R
しばらく天井を眺めながら休憩していると、あっという間にもうお昼時。
さ~~て、多良間最初の食事は何にしようかな?

ゲストハウスはまさき
電話:0980-79-2239
料金:3,500円 ※素泊まりのみ
定休日:年末年始
住所:多良間村塩川271
備考:レンタサイクルあり、24時間500円

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

舞台の裏側

八月踊りは、仲筋、塩川が別々に企画運営し字長が主宰する。字長は下に中老座を設けて企画を担当します。さらに、組織をつくってその責任分野を分担して当日に向けて準備、練習を行います。
まさに、村民が自分たちの手で作りあげる行事なのです。

1.カンジン座-八月踊り一切の経理、案内状の発送、当日の受付けなどを担当。
2.スタフ座(支度座)-衣装、髪飾り、笠幕、ンカジャバタ(三角旗)、大風回、鎧冑等々踊りに要する全ての物の製作、補修、保管を担当。
3.   端踊り座-若衆踊りと女踊りがこれに属している。師匠宅を稽古場とする。
4.組座-組踊りのメンバーがこの座に属し、師匠が中心になってまとめ役。粗稽古は師匠宅でやっていたが、公共施設が多くなったことで、そこを稽古場としている。
5.ズーニン座(地謡座)-音楽を担当する人で組織している。当日は両字とも約60曲を長時間にわたり演奏する。
6.獅子座-獅子舞い、棒踊り、民俗踊り、ヨウイシーなどを担当。
7.笠座-二才踊りを担当し、小二才、大二才で構成する。塩川では組座に合併している。
8.狂言座-狂言劇、寸劇、歌劇、舞踊など雑踊りがこの座に属している。

IMG_1445
IMG_1568
IMG_1576
IMG_1604
IMG_2370
IMG_6264
IMG_6269
IMG_6286
IMG_6309
IMG_6421

 

鮮やかな衣装や華麗な演舞がとても魅力的で、4つの組通りを始め様々な演舞を今に残す多良間島の八月踊り。
素晴らしいのは、住民たちの手によって長い間この伝統を守り伝えてきているということ。
老若男女が、各々の役割を全うする姿はまさに多良間島の誇りなのではないでしょうか。
八月踊りを演じる人、それを観る人、その場にいる人たちの真剣な眼差しや笑顔を見ていると、喜びや苦しみを分かちあう心、助け合い励まし合いながら島で生きていく島の人の心がそこに現れているようでした。
今まで以上に多良間島が好きになりました。そして誇らしくなりました。また来年も行きたい。

特集!多良間島の八月踊り 完
多良間の豊年祭り(八月踊り)は「国指定重要無形民俗文化財」に指定されています。
旧暦の八月八日を「八月御願」の日として、その日が仲筋の「正日」で、次の日を塩川の「正日」、次の日を「別れ」(両字)として三日間行われる。

参考:多良間村公式ウェブサイト>>八月踊り

多良間島に関する過去の記事はこちらから

多良間島レポVOL1~VOL4

【多良間島に関する情報】
・多良間村公式HP
http://www.vill.tarama.okinawa.jp
・多良間村観光協会Facebookページ
https://www.facebook.com/DuoLiangJianCunGuanGuangXieHui?fref=nf
・おくなわ
http://www.okunawa.jp
・おくなわFacebookページ
https://www.facebook.com/okunawajp?fref=nf

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

組踊「多田名組」

あらすじ
「多田名大主」は、天下取りの野望をいだき、上原の按司を火攻めにして殺したが、按司の妻と子供の千代松と金松を取り逃がしてしまう。報復を恐れ、外間大屋子に探し出すように命じるが、聞き入れないので切り殺し、田名がとがめると牢に放り込む。
執拗に生き残りを探し出し、子孫を絶やそうとしていることを知った上原の按司の嫡男「千代松」は、殺されるよりも自決することを決意し守役の「西田・屋比久親子」に相談する。親子は思いとどまるよう説得するが、千代松の決意は固い。そこで屋比久は一策を謀り、千代松と西田(屋嘉阿)はこちらから乗り込み敵に降参しようと見せかけ、様子を探ることに。屋比久は国頭の奥、辺戸に隠れ人を集めて時機を待つ。
母と弟金松は村々をさまよっていた。千代松は母と金松が、苦渋している夢を見、城を抜け出し再会する。父の仇打ちのため一時、多田名に下っていることを話し、二人に屋比久を尋ねるように伝え、城に戻る。
多田名大主は心配の種が消えたので、わが意を得たと喜び勇んで津堅島に月見の宴へと遊びに出かける。
そのことを「具川」を通じて知った屋比久は軍勢を手配して、多田名一行の津堅島からの帰りを待つことにした。
多田名大主は武運つきて、千代松や屋比久たちに捉えられる。
※上原の按司の嫡男「千代松」が親の仇討ちをする物語である。

第1幕 飛ぶ鳥も飛ばぬの幕
現世は夢の間の浮世で、人生は露の身である。思いも願いも全て叶えられて太陽のように世人から仰ぎ拝まれ、楽しみの限りを尽くしてみようと「上原の按司」を滅ぼしたのであるが、城内にその妻子の亡骸が見えず気がかりである。
そこで島国の果てまでも探し出して、子孫を討ち絶やし、安心してこの世を喜び楽しもうと思い、二人の部下(外間大屋子・謝名の子)を読んで、このことを言いつける。
外間大屋子は、大主の企てに対し「人間性のないことを、無慈悲なことである」と、義理を尽くして忠言したが受け入れられず、ついに大主の怒りに触れて一刀両断になる。

「義理堅い外間大屋子をあたら腹立ちで打ち首にしたことは、口惜しく至極残念である。あまりにもひどい」と大主にたてつく。
田名も忠言を述べ申したが聞き入れられず、牢込めとなる。
謝名の子は、外間大屋子・田名とは全く対照的で、大主の計画に賛意を表して従い、大主の言うことを次々おだてはやしたてる。
多田名は、謝名の子におだてられ、自分の上を飛ぶ鳥はないと気勢高々に述べ立てる。
IMG_5566
IMG_5579
IMG_5599
IMG_5614
IMG_5633

第2幕 散り残る花の幕
♪散山節
「自分は上原の按司の嫡男「千代松」である。親の按司は何の罪科もないのに、多田名大主に火攻めで殺され、母親と弟金松の行方も未だ知れず。煙に紛れて生き延びた自分も、哀れなもので人目を忍んで生き長らえている。重ねての苦痛を背負って朝夕泣き暮らし、朝顔のようなか弱い命を永らえるのも、時期が来たら親の仇討ちをしようと思ったからである。ところが、多田名大主の悪欲は尚も止まず、生き残っている私をも探し出そうとしているという噂がある。敵の手によって殺されるよりは、むしろ自決した方が良いのでは」と屋嘉阿親子を呼び出して暇乞いをし、急いで自決しようと述べている。

千代松は「屋比久大屋子と西田」に自分は、網に囲まれた魚のようなもので哀れな運命であると、自分の身の上を訴え、自分が死んだ後の先祖や両親に対する節節の供養を頼む。
西田は「思子は気狂いでもされたのですか。天と地の中には必ず情けがある。花も春が来たら咲くでしょう。節を気長に待つことだ」と励ます。
屋比久は「栄枯盛衰は人の世の習いである。苦難は光明への導きの始めであり、辛抱が第一である。」
千代松「自分はこれ以上耐えられない、許してくれ。」と切腹を図ろうとして抑えられる。
屋比久。一策を考え、先ず大主に降参することにし、千代松と西田は敵に降りて手組みするがよい。自分は、国頭の辺戸の村に忍び隠れて人を集め、時節を待ち城の内外から攻め立て仇討ちをしようと計略を練る。
千代松と西田もこれに賛同し、いよいよ敵に降りるよう決意し、時期を待つ間の連絡は慎重にするように西田に言いつける。
IMG_5650
IMG_5675
IMG_5682
IMG_5690

第3幕 見れば肝痛さ
♪金武節
千代松と西田は多田名大主の城へ行き、門番に取次を頼む。多田名は、はかりごとの是非を調べさせ、千代松たちを城内に入れる。

大主は、千代松に対して理由を聞く。
千代松は、願い事があって参上した。はかりごとの無いことをつぶさに
のべて助けを乞う。西田は、願い事を叶えてくださるよう悲願する。
大主の供の一人は、「千代松たちを助けてやる事はあたかも鬼虎に翼をつけてやるようなもので、はなはだ危険であり容易ならぬ事である。」と大主に助言する。
大主「千代松たちの言う事を聞くと気の毒に耐えない。お前の今の言葉は無用である。」と人間性を示す。
千代松「頼みに来ている自分は一人身であり、命限りに参上しているので、憎いと思われるなら殺されるのも幸いです」と述べる。
大主「助けようと思うので、共の言う事は気にするな」と慰める。

大主の供の二人は、千代松に対し、君を捕らえるために網を張ろうと思って準備をしているところだ。運良く大主と対面できた。といい、すぐに大主に対して人は慈悲の有無によって、上下の区別ができるのです。慈悲深くおられたら朽ち果てることはないでしょう。お情けをかけてお世話くださいと、千代松に対する同情の意思表示をする。
大主。千代松に対し、「そなたの父は天運が浮きて妻子とともに、身を果てたのである。そなたの苦しみを見ていると心が痛くなり、世話をしてやりたい気になる。親と思って頼りなさい。この多田名は勢力が日に日に増し、月々に盛んになっていく。今日の喜びを城内に入って祝い遊ぼう」と連れ立っていく。
IMG_5704
IMG_5710
IMG_5716
IMG_5721
IMG_5735

第4幕 野山道紫に露の宿の幕
♪道行き子持ち節
「上原按司は多田名大主に攻め殺されて、生き残った私たち二人は、やっとのことで城を逃れたが、住む家もなく、袖に顔を隠して物乞いとなって世間の目を忍びながらえていた。夜も昼も道芝に宿り、落ちる露のごとくやつれて消えて死ぬだろう。この親子を見る人もないでしょう。哀れなことは、犬猫の餌食となるのではなかろうか」と人生の最も悲惨なところを述べている。
母は、老体で疲れきって村外れの道芝に休んでいる。金松は、母をいたく心配しながらもどうしようもなく泣き入っている。

♪東江節
千代松。母と金松が、道芝にうち倒れているとの夢を見て驚き、真夜中に多田名大主の城を忍びでて母弟を捜しに出かける。
夜半、村外れを急いでいると、子どもの泣き声に驚き、近寄って尋ねる。弟の金松であることに更にびっくりして、親兄弟との思いかげないめぐり合いに喜び、なつかしみ語り合う。♪千瀬節
千代松は、屋嘉阿のおかげで逃げ出し、何とかして親の仇討ちをしたいと他人の目を避けて過ごしてきたが、そんな気急な場を凌ぐために屋嘉阿と二人、敵に降参しているなどと母に語る。♪伊野波節
母も、これまでのいきさつを語る。弟松金も、仇討ちについて千代松に進言する。いろいろ話し合って、母と金松は屋嘉阿を頼って奥辺戸へ、千代松は多田名の城へと分かれていく。
IMG_5748IMG_5777IMG_5781
IMG_5846
IMG_5851
IMG_5866

第5幕 嵐を前に津堅島の幕
「勢力の強いこの多田名大主の上は、鳥も飛ばず、春は花の下で、夜に花の香を止め、夏は川辺で涼しく暮らし、秋は月眺めをして楽しむ。ああ、何たる浮世の面白さよ。」と我が世の春を謳歌する多田名大主は謝名の子に、明日、津堅島で遊ぶゆえの準備を命じる。
IMG_5872
IMG_5878
IMG_5883

第6幕 急使奥辺戸に飛ぶの幕
千代松の使いとして、内通の御状を持って、奥辺戸の屋比久の元へ届けるために急ぐところ。
IMG_5888

第7幕 義は泰山よりも重しの幕
千代松は、屋比久に対して、明日は大主が津堅島から戻る日だから、敵を討ち取る作戦計画を部下にいいつけるように伝える。
屋比久は、神谷下庫理、謝名堂の子を呼び作戦計画を伝える。
千代松は、一同に対して心に落ち着きがなくては、しくじりの元になるから、よく心をおちつけて敵にかかろうと激励し、金松も口添えして頼む。

IMG_5893
IMG_5895
IMG_5896
IMG_5929
IMG_5937

第8幕 おごれる者の夢いずこの幕
大主一行は、心行くばかりの様々の遊びを終えて、津堅島から酔いつぶれて我が城に戻るところ。♪かんさいの歌

千代松「やあ大主、散っては根に還る花は咲きほこり、城に取り巻く香りを忘れることはないだろう。」と名乗りをあげる。
大主は、「にくいやつらが悪を企んでいる。供よ!きばれきばれ」と部下たちを励ます。
金松「ヤあ、多田名。上原の遺児「金松」が、うち出ることを忘れることはないだろう。」と名乗りをあげる。

戦いは、千代松側の勝利となる。
千代松「やあ屋比久、やあ金松、仇を討ち取った今日の喜びは、過ぎし按司殿も御知りになりましょう」と、一同に向かって喜びの言葉を述べる。
屋比久「みせること誠、あの世界のこの世ことあれば、過ぎし按司殿も御知りでありましょう。」と千代松に口添えする。
金松「やあ・・千代松よ、今日の喜びは何ものにもたとえられん、急いで母上にお知らせしよう。」と兄千代松に進言する。
千代松「やあ金松、嬉しい今日は亡くなった父上殿も連れだって、互いに踊り戻ろう。」と場面の総締めをする。♪かんさいの歌

IMG_5940
IMG_5954
IMG_5961
IMG_5966
IMG_5982
IMG_5986
IMG_5992
IMG_5995
IMG_6001
IMG_6021
IMG_6041
IMG_6050

多良間の豊年祭り(八月踊り)は「国指定重要無形民俗文化財」に指定されています。
旧暦の八月八日を「八月御願」の日として、その日が仲筋の「正日」で、次の日を塩川の「正日」、次の日を「別れ」(両字)として三日間行われる。

参考:多良間村公式ウェブサイト>>八月踊り

多良間島に関する過去の記事はこちらから
多良間島レポVOL1~VOL4

【多良間島に関する情報】
・多良間村公式HP
http://www.vill.tarama.okinawa.jp
・多良間村観光協会Facebookページ
https://www.facebook.com/DuoLiangJianCunGuanGuangXieHui?fref=nf
・おくなわ
http://www.okunawa.jp
・おくなわFacebookページ
https://www.facebook.com/okunawajp?fref=nf

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

組踊「忠臣公之組(忠臣身替)」

あらすじ
島尻の主・八重瀬の按司は、玉村の按司夫人に横恋慕し、玉村の按司を倒し、その美しい夫人を手に入れようと大里城を攻めるが、夫人は企みを見抜き、按司とともに死んでしまい、野望を果たすことができなかった。
しかも、玉村の按司の嫡子「若按司」が難を逃れて、勝連の「山田大主」にかくまわれていることを聞き、後の災いを絶とうと、山田大主を攻めるため、与那原の浜に勢ぞろいし、舟戦の準備をするよう部下に命じる。
一方、そのことを聞いた玉村の按司の頭役「里川の比屋」の嫡男「亀千代」は、この難局を救うのは、自分が若按司の身代わりになることが、唯一の道だと考え母親に生別れの許しを伝える。
亀千代は、山田大主の忠臣「吉田」に偽りの縄をかけられ八重瀬の城に突出される。
身代わりとなって。牢込めとなる亀千代。又、家臣に取立てられた吉田は、密かに山田大主と内通し、仇討ちの時期が到来したことを告げる。
若按司等は八重瀬の城を攻め、みごと八重瀬の按司を討ち取る。
身替わりになっている亀千代も無事逃れて再会を喜びあう。
※忠臣「亀千代」の忠義により仇を討つ、忠臣物語である。

第1幕 根葉苅らんの幕
大里の主「玉村の按司」夫人に横恋慕し、我が物にしようと攻めいったが、残念にも夫人は、按司とともに命を絶ってしまった。
その嫡男「若按司」が逃れて、勝連の山田大主にかくまわれていることが気がかりだとして、部下の「国吉の子」と「渡橋名の比屋」に船を仕立てて勝連に討ち入るので、与那原でその準備をするように命じる。
IMG_4736
IMG_4741
IMG_4744

第2幕 紅涙袖に降る涙の幕
♪ 七尺節
亀千代は、八重瀬が山田大主にかくまわれている「若按司」を討ち滅ぼそうとしているということを知り、自分の命に代えてでも、若按司を助けたいと思う。そこで母親に死出の暇乞いをしようとする。
♪ 仲間節
母親は、亀千代に命を粗末にしないようにと願うが、亀千代は命を惜しんで義理に反することはできないと、母親と弟たちを説得し勝連へ旅立っていく。
♪ 生き別れ節 ♪ さん山節

IMG_4768IMG_4802
IMG_4844
IMG_4856
IMG_4861

第3幕 義の高道に我生きん
母と別れて、急いで勝連の若按司・山田大主のところに忍び行くところ。
♪金武節 ♪長金武節

ようやくのことで、勝連に到着した「亀千代」は若按司と山田大主に八重瀬の企てを知らせる。山田大主は吉田、森川、崎枝の供三人に対策を考えさせるが、よい意見が出てこない。
そこで、山田大主は亀千代を若按司の身代わりとして、八重瀬に差し出し、時期を見て攻撃しようと提案する。
若按司は、亀千代を敵に渡し自分が生き残るわけにはいかないと反対するが、亀千代の忠節心についに承諾する。
亀千代は、吉田に縄を打たれ、八重瀬の城に向かう。
♪東江節
IMG_4880
IMG_4900
IMG_4947
IMG_4956
IMG_4988

第4幕 虎口潜入の幕
八重瀬は、最初、はかりごとではないかと疑い、部下の渡橋名に取り調べさせるが、渡橋名は吉田に言いくるめられ、偽りでないことを伝える。
信じこませるため亀千代は吉田にくってかかる。
八重瀬は信じ込み、親を罵倒し、殺すように言いつける。亀千代はその八重瀬に食ってかかる。八重瀬はさらに怒りたって牢にぶち込むように命ずる。
八重瀬は、若按司を逃してしまい、心配で夜も眠れなかったが、これで安心して浮世が楽しめる。と大いに喜び、吉田を部下に取り立てることを約束する。
そして、今日の喜びは例えようもないと喜び、踊りながら退場。
IMG_4999
IMG_5018
IMG_5037
IMG_5047

第5幕 義憤断腸の幕
波平大主は、主人の若按司が吉田の謀反に合い、敵の手に捕らえられたのは残念だ。この上は裏切り者の山田大主を斬り殺し、その足で八重瀬の城に行き、吉田と悪按司どもを斬り殺そうと勝連まで来たのだ。
波平大主は、山田大主に吉田の謀反は本当かと問いただす。山田大主の亀千代が身代わりとなって捕らえられた事情を説明する。
IMG_5061
IMG_5093

第6幕 間の者「あがー」の幕
「私は、玉村の按司の乳兄弟に当たる「あがー」だが、玉村の御代は白米を食べて顔色もよく肥えていたが、戦の後、八重瀬の馬の草刈りをしており、色も黒く、かまきりのようにやせ細っている。今、吉田に使われて密書を持ち、勝連に届けるところだ。
ところで、八重瀬の悪按司は毎日昼夜なく酒を飲み、歌や三線三昧の遊楽に耽っている。また、百姓の妻子を呼寄せ好き勝手なことをしており、忠言を申し上げる部下は、片端から切り捨てる。極悪非道なことをしているので、そのうち自分自身が射ち殺されるであろう。早く山田大主の宿に伺い、密書のことを申さねば。」と言いながら退場。
IMG_5110

第7幕 我が物と思えば軽し
若按司は、吉田の使者より、亀千代は牢にいて無事なこと。
また、八重瀬が昼夜となく、酒と色を好み、側の者の忠言も聞き入れず領民からも嫌われていることを聞き、これを機会と兵の手配を命じる。
波平大主は、ジャイを右手に、部下の糸数、森川、屋部下庫理、崎枝の比屋にそれぞれ城に攻め入る歳の役割を与える。
IMG_5116
IMG_5118
IMG_5128
IMG_5132
IMG_5140

第8幕 あした待たる宝船の幕
♪道行き揚げ口説
「私は玉村の臣下糸数だが、吉田と内通したように、姿を物乞いに変えて敵の城元に紛れている。」
IMG_5174

第9幕 全滅戦展開の幕
波平大主に命令され、崎枝が「玉村の按司の後継ぎが八重瀬の首を取りに来た。」と時の声を上げる。
八重瀬は、若按司を生け捕りにしていたと思っていたのは、はかりごとだったのか!と悔しがり家来に声を掛けるが、城内には家来は一人もいない。
IMG_5186
IMG_5193

第10幕 散りて根に還る花の幕
八重瀬の子どもを始め、もれなく殺されてしまい、悪按司は崎枝に生け捕りになる。
そこに亀千代が現れ、若按司は「あなたの情けのおかげで、敵を討つことができた。あなたの忠節の深さで、天も神もあなたをお守りしたのだ。」と感謝をし、今日の喜びは例えようがありません。皆で踊り跳ねながらお祝いいたしましょうと「よしやひ節」に合わせて扇子を広げ踊りながら退場する。
八重瀬は、糸数とあがーに挟まれ、拳骨されながら退場。
♪よしやひ節
IMG_5207
IMG_5215
IMG_5216
IMG_5226
IMG_5239
IMG_5250
IMG_5260
IMG_5269

多良間の豊年祭り(八月踊り)は「国指定重要無形民俗文化財」に指定されています。
旧暦の八月八日を「八月御願」の日として、その日が仲筋の「正日」で、次の日を塩川の「正日」、次の日を「別れ」(両字)として三日間行われる。

参考:多良間村公式ウェブサイト>>八月踊り

多良間島に関する過去の記事はこちらから
多良間島レポVOL1~VOL4

【多良間島に関する情報】
・多良間村公式HP
http://www.vill.tarama.okinawa.jp
・多良間村観光協会Facebookページ
https://www.facebook.com/DuoLiangJianCunGuanGuangXieHui?fref=nf
・おくなわ
http://www.okunawa.jp
・おくなわFacebookページ
https://www.facebook.com/okunawajp?fref=nf

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

端踊り、二才踊り、狂言

端踊りは、仲筋同様「若衆踊り」と「女踊り」に分かれています。
正人男姓で演じていた「若衆踊り」や「組踊り」中の子供役は中学生男子、小学生男子が演じるようになっています。「女踊り」や「組踊り」中の女役(母親役を除く)も中学校女子等が演じるようになっています。

若衆踊り
IMG_4488
IMG_4498
IMG_4555
IMG_5440
IMG_5448
「若衆踊り」では、かぎやでい風、笠兼久節、豊年口説、風車節、大兼久節、辺野喜節が演じられる。

女踊り
IMG_5356
IMG_4428
IMG_5288
IMG_5385
IMG_5524
「女踊り」では、恩名節、長伊波節、東細女、七尺節、貴花、天川が演じられる。

二才踊りは、「小二才(クニサイ)」を中学生男子、小学生男子が演じ、「大二才(ウプニサイ)」には正人男性に中学生男子が加わり演じている。

小二才(クニサイ)
IMG_4612
IMG_5421
「小二才(クニサイ)」では、根間の主、山原節、万才節を演じている。

大二才(ウプニサイ)
IMG_4462
IMG_5304
IMG_5321
「大二才(ウプニサイ)」では、なかたき節、多良間三星、八重岳を演じている。

狂言は、老若男女様々な演目が演じられる。以前までは、男役、女役を問わず正人男姓のみで演じ、劇を中心に手踊りが加わる程度だったそうです。
IMG_5561
IMG_4479
IMG_4484
IMG_4534
IMG_4639
IMG_4724
琉舞、日舞、演歌、寸劇など趣向を凝らした狂言の演目が観客の目を引く。

 

多良間の豊年祭り(八月踊り)は「国指定重要無形民俗文化財」に指定されています。
旧暦の八月八日を「八月御願」の日として、その日が仲筋の「正日」で、次の日を塩川の「正日」、次の日を「別れ」(両字)として三日間行われる。

参考:多良間村公式ウェブサイト>>八月踊り

多良間島に関する過去の記事はこちらから
多良間島レポVOL1~VOL4

【多良間島に関する情報】
・多良間村公式HP
http://www.vill.tarama.okinawa.jp
・多良間村観光協会Facebookページ
https://www.facebook.com/DuoLiangJianCunGuanGuangXieHui?fref=nf
・おくなわ
http://www.okunawa.jp
・おくなわFacebookページ
https://www.facebook.com/okunawajp?fref=nf

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

字塩川 編〜総引き、長寿の大主〜

塩川のプログラムは全24演目あります。
総引きに始まり、獅子舞、白髪の老人、ゆいつき、よーんしー、棒踊り、長寿の大主、三瓶と続きます。
仲筋同様、端踊り、二才踊り、狂言が演じられ、一つ目の組踊り「(忠臣公之組(忠臣身替))」の後、端踊り、二才踊り、狂言(先ほどとは違う演目)が繰り返されのち、二つ目の組踊り「多田名組」が行われ、最後総引きで幕を閉じます。

総引き
IMG_3914
IMG_4017
出演する踊り手全員が行列になり、顔見せを行います。

獅子舞
IMG_6120
IMG_6144
会場の祓い清めを意味する勇壮な舞いが行われます。

白髪の老人
IMG_4040
白髪の老人が孫を連れて登場し、健康を報告する。

ゆいつき
IMG_4063
IMG_4064
IMG_4076
民俗踊り。多良間世の歌に合わせて踊る。

よーんしー
IMG_4113
IMG_4119
IMG_4132
IMG_4137
10人程の男が威勢良く踊る。

棒踊り
IMG_4203
IMG_4210
IMG_4214
IMG_4230
IMG_4247
勇壮で活発な若さ溢れる踊り。二人棒。唐棒がある。

長寿の大主
IMG_4270
IMG_4280

IMG_4296
IMG_4313
IMG_4355
IMG_4362

IMG_4401
長寿の大主がうなじゃらをはじめ、子や孫を連れ、幸福や豊年を感謝し、踊りを楽しむ。

三瓶
三線座による演奏。かぎゃでい風、他三線で演奏する。

多良間の豊年祭り(八月踊り)は「国指定重要無形民俗文化財」に指定されています。
旧暦の八月八日を「八月御願」の日として、その日が仲筋の「正日」で、次の日を塩川の「正日」、次の日を「別れ」(両字)として三日間行われる。

参考:多良間村公式ウェブサイト>>八月踊り

多良間島に関する過去の記事はこちらから
多良間島レポVOL1~VOL4

【多良間島に関する情報】
・多良間村公式HP
http://www.vill.tarama.okinawa.jp
・多良間村観光協会Facebookページ
https://www.facebook.com/DuoLiangJianCunGuanGuangXieHui?fref=nf
・おくなわ
http://www.okunawa.jp
・おくなわFacebookページ
https://www.facebook.com/okunawajp?fref=nf

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0

組踊「忠孝婦人(大川敵討)」

あらすじ
百姓上がりの谷茶は、日頃から野望をいだき常に大川城をうかがっていた。
折しも大川城には。亡き妃の弔いの日であり、最も頼りにする村原は、今帰仁城にお使いに行った留守中の出来ことで、不意を衝枯れた大川城は按司を始め、原国兄弟の父そのほかの重臣は大方討死にし残りはくもの子のように四散した。
村原の母や妻子も、途方にくれ、逃げのびるだけ力の限りを尽くしたが、老いたる母は、途中力尽きて倒れる。村原の妻乙樽は、姑母を救うため、胸にいだかれたわが子を山道に捨てる。
そこへ村原が山野をさ迷ううちに、神の導きかわが子を見つける。三人は直ちに山野の草原で思子を取り返す秘策の談合をする。
乙樽が意見を出した「今は敵の手中にある大川城に忍び、谷茶を始め武者共をあらゆる術策をつくして混乱させ、その隙に思子を奪い仇を討ちとろう」との秘策である。
初志貫徹せずんば止まらざる乙樽の意気、とうとう城内の谷茶の心をすっかりわがものにし成功のきざしを握った。やがて念願を果たす絶好の日が到来する。
谷茶の誕生日には、城内上下を問わず油断する日である。乙樽は秘かに居残っていた旧臣の泊をして村原に内通させる。来るべき日を待ちにまった村原は四散していた旧臣を呼び集め仇討ちの秘策をねる。
石の上にも三年、神は見すて給わず、ついに念願かなって討死した大川の按司の嫡男思子を元の大川城にお供することが出来た。

第1幕 決断の幕
元大川按司の頭役村原である。今帰仁城へのお使いから帰る途中、急報を聞いて憤激する。
即ち野心家の谷茶が謀略を企て、大川按司が国々の按司を討ち亡ぼそうとしていると各地に言いふらし、助勢を求め、大川城に攻め入った。大川城の按司は討死にし思死は生け捕りにされたということで残念がる。思子は大川按司の後を継がそうと育てている由、悪欲な谷茶故に腹の底は見えすいている。思子は敵の手中にあるとはいえ、不幸中の幸いである。
大川のご運はまだ尽きることはない。いつかの折を持って敵討ちとるため、この村原はいのちをながらえているのである。神々もご照覧あれ!
IMG_3338
IMG_3340

第2幕 虎口へ見送る幕
♪子持節 冬の山嵐や足元もつまて 肝も肝もならぬあけよいきゃなよが
のっとられた大川城は四散子、村原の不在中に母と妻子も暗をついて落ちていった。とうとう母は力つきて倒れる。妻の乙樽は母のために子どもを捨てて身軽になる。村原は山道をさ迷ううちに神助けといおうか我が子乙松の泣き声をきく。
ひろいあげた村原はわが子にほほずりし母と乙樽の場所を求める。村原は乙樽が子をすてたいきさつをききそのけなげさに心うたれる。乙樽は村原に仇討ちについて打ちあける。即ち「大川城の谷茶をあざむき手玉にとり思子を救い仇討ちの機をねらいたい」と、村原は無謀な自殺行為だとさし止めたが、乙樽の強い心念うたれ、且は励ましつつ西と東に別れます。
IMG_3351
IMG_3432IMG_3465
IMG_3482IMG_3503
IMG_3525

第3幕 舌戦閃光の幕
♪金武節 胸に物思ぼ歩 道程も 覚らずに着ちゃさ元の城
乙樽が敵谷茶城へ急ぐところ、殺されることも覚悟の上、乙樽は門番に思子の乳母といつわり谷茶にお目にかかりたいと懇願する。谷茶の登場、敵村原の妻の姿に驚く。満納開口一番「この女はただならぬ鬼だ。何かたくらみあって来たのだ。直ぐに牢にたたき混んで苦しめ一切を吐かそう」と。谷茶は疑いながらもとうとう乙樽の甘言と美貌に酔い自分のものにしようと考える。意志の強いそしてあるじのためには正義感の強い満納でもとうとう谷茶に追い出される。しつこい奴等が去った後、乙樽は谷茶に身の哀れを訴え且おどりで心を奪い、すっかり自分のものにした。計略の半ばは成功したも同然、乙樽は内心ほくそえんだ。
♪ こてい節 お慈悲ある故どお万人のまぎり 上下も揃て仰ぎ拝む
IMG_3548
IMG_3557
IMG_3575
IMG_3603
IMG_3630
IMG_3661
IMG_3668

第4幕 内通秘策の幕
♪大浦節 思子取り戻ち敵討たんとても あはり商人にやつれ出る
これは村原である。思子を取り戻す窮策として乙樽を敵城に送りこんだが心配のあまり、さぐり忍び出るところである。

♪さんいする節 唐ややまとの珍しい物 匂いびんつきかばしや物 ちょうじびゃくだん甘しょうが 刻みたばこも持ち居やベン きせる人宝蔵も持ちおやべん 其の外いろいろ持ちおやべん 代も安めて上げやべら 米と粟とも換えやべん お望みのもの買やいたぼれ

村原は城近くで住来の人々のささやきにさぐりをいれながら歩いているうちに、かつての使い泊らしいのに出会った。村原はいろいろな品で機嫌をとり、口から何か引き出そうと策した。話は長引き泊はついに城内の一切まで発展した。
はてはて自分の大事な用件を思い出し急ごうとする。なおも商人(村原)がしつこく尋ねるうちに、豈計らん、用件の主人公村原であったことに飛びあがり小声で乙樽からの内通を伝える「来る十日に乙樽が思子をひきとって北の山道に逃げ出してくるから、その心得をしてください。」とのことです。村原は天に合掌した。
そしてこれからの仇討ちについて泊に協力を求めます。
IMG_3677
IMG_3690
IMG_3694
IMG_3705

第5幕 紅顔二少年出陣の幕
♪口説 君と親との敵かたき 倶に天かめ地やふまぬ 如何な岩石やたんたい 只踏み崩し踏み破り いかな鬼神やたんてい ずたずた刻まぬ只置ちゅみ
人の念力岩を通す まこと昔の物語り きけばうれしや有難や 兄弟力うち合わし 猪かり人に身をやつし 勇みすすんで立ち出でる

今出た二人は大川城で討死した原国の子で、兄が松千代弟が金松である。君と親の敵を討ちとろうと思い、我身が立出でた時は既に遅かった。敵は思子を捕らえ村原を引き寄せる策でいる由、直ちに村原に告げて一刻も早く果たせねばならぬ」こう述べるのです。

♪口説 家のゆずりの薙刀を討取り直してくる〜と くるりくるりとふりたてて 只斬り開き割って入り水も溜まらぬ谷茶が首討ち落すその手並み 当たるものなきその威勢さてもさてもと一声に敵や味方の目をさます。

二人は村原のやしきに作戦のため急ぐのです。
IMG_3725
IMG_3732
IMG_3757

第6幕 こっきょうの時節の幕
村原の線斗配置命令です。天の引合わせか神のお助けか散りに散った同志も揃って、念願のかなう日がやってきた。次は、配置命令、喜瀬の大屋子は、敵の城近く忍び寄って、乙樽が思子を奪いとって逃げる途中の護衛に当たれ、西川の子(シー)は加勢方と共に城の後方の山に伏していて、谷茶が北の山に行きつく頃、城をのっとり大川の印旗をいち早く立てよ。瀬底下庫利は、北の山道ん先にかくれていて、谷茶が走り過ぎた後に、通路口をふさぎ、山道の真中辺を通る頃は、ほら貝や石火矢をうちならして、いくさ気分を湧きたてよ。原国兄弟は、小道の真中に伏していて先のほらがい等の合図で蹴り出て討ちとれ。泊は、乙樽と思子が半里程にげた頃、城にのぼって告げよ。「衆よ、最後まで一致団結してかかれ、不和はわざわいのもとである。勝ちいくさ間違いなし、いざいざ急ごう」村原はかように述べます。
IMG_3764
IMG_3773
IMG_3777

第7幕 谷茶最後の幕
乙樽が思子を奪いとってにげる。
♪ はいつくてん節口うすかぜもすださ 風まやとともに おしつれて互に遊ぶうれしさや
喜瀬がなぎなたを乙樽にわたして側を護る。泊が乙樽、思子の逃げたことを告げる。城内はどよめきが聞こえる。谷茶があわてざまとび出してかける。谷茶は乙樽に恩義忘却の奴だとどなる。にげる乙樽を追う途中こわい村原にぶっつかり、逆に追われる。原国兄弟が天ぐすねひいて待つやいばの中にとびこみあえない最後をとげる。ここにつわもの共の夢は消え失せた。

IMG_3790
IMG_3804
IMG_3809
IMG_3800

第8幕 思子入城の幕
味方の点検が終わるや、久方に思子(これからの若按司)の前に皆ひれふして泣いた。乙樽「敵の島国はかごの鳥心地です。おもいもままならなぬ毎日で、ほんとうにきょうの日は夢ではないでしょうか。何よりも母親と乙松はご無事でございますか」村原は「女の身ながら命をふりすてて今日あらしめたのはほんとうに末代までの手本である」とたたえ、且同志をねぎらい、総勢は元のお城におどりながら思子をお供するのです。
♪しゅうらい節 み代継ぎよ召しょうち 元のお城に おかけぶしゃ召しょうれ 玉の思子
IMG_3831
IMG_3848
IMG_3871

多良間の豊年祭り(八月踊り)は「国指定重要無形民俗文化財」に指定されています。
旧暦の八月八日を「八月御願」の日として、その日が仲筋の「正日」で、次の日を塩川の「正日」、次の日を「別れ」(両字)として三日間行われる。

参考:多良間村公式ウェブサイト>>八月踊り

多良間島に関する過去の記事はこちらから
多良間島レポVOL1~VOL4

【多良間島に関する情報】
・多良間村公式HP
http://www.vill.tarama.okinawa.jp
・多良間村観光協会Facebookページ
https://www.facebook.com/DuoLiangJianCunGuanGuangXieHui?fref=nf
・おくなわ
http://www.okunawa.jp
・おくなわFacebookページ
https://www.facebook.com/okunawajp?fref=nf

おきコレとは?
http://www.area-pjt.jp/okicolle/

iPhone(iOS)の方はこちら。
https://goo.gl/PKFPfq
iPhone以外(アンドロイド)の方はこちら。
https://goo.gl/PQMKl0